歯周病は、大切な歯を奪ってしまうだけでなく、全身疾患とも深い関わりがある事がわかってきました。
歯周病菌が肺や血液を通じて全身をめぐり、さまざまなトラブルを引き起こします。病気の原因を探していたら、なんとそれが歯周病だった……というケースも少なくありません。歯周病を甘く見ず、予防とともに早期治療に努めましょう。
全身の状態や飲んでいる薬が歯周病をより悪くしたり、逆に歯周病の状態が全身の病気を悪化させたりといった相互関係がある為、血液検査データやお薬手帳をお持ちください。主に保険内の治療です。
以下の症状にあてはまる方は、歯周病の可能性があります。お早めにご相談ください。
歯ぐきに炎症が起き、歯との間「歯周ポケット」が深くなります。痛みはまだありませんが、ブラッシング時に出血する事があります。
炎症が深まり、歯周病菌が顎の骨にまで達しています。歯周ポケットが深くなり、歯はグラグラしはじめます。
顎の骨が半分以上溶けています。歯周ポケットがかなり深くなり、歯はグラグラに。歯ぐきからは膿が出て口臭も増します。ここまでくると、最終的に歯は抜け落ちてしまいます。
歯の表面に絶える事なく形成される細菌性の膜をプラーク(歯垢)と呼びます。このプラーク(歯垢)が歯周病の原因です。
プラーク(歯垢)は歯の表面ででき、プラークからの毒素が歯ぐきにしみ込んでいきます。こうして歯の磨き残し等で歯茎のまわりに残った大量のプラークが炎症を引き起こすのです。
プラークは本来歯と同じ色なので見つけるのが困難です。ネバネバですが軟らかく歯磨きで取り除く事ができます。取り除かないと、石灰化して硬くなっていき、歯石がつくられます。歯石にはプラークが付きやすく、新しく軟らかいプラークがざらざらした歯石の上に急速に形成され、これが炎症を引き起こし進行していきます。
歯周病の進行を防ぐ方法は、大きく分けて3つあります。
こちらの3つを継続することで、歯周病の進行を防ぐことが出来ます。歯周病の進行を予防するために、小さい頃から正しい食生活、生活習慣や上手に歯磨き出来る方法を身につけること、歯科医院でのメインテナンスに定期的に通うことを習慣にすることで、お口の中から全身的な健康寿命が延びると言われています。
歯周病になりやすい、又は進行しやすい生活習慣について説明します。
まず、食習慣では糖質や悪い脂質の取りすぎ・タンパク質や食物繊維・ビタミン・ミネラル不足の食事・柔らかすぎる食事・寝不足・喫煙・ストレス(交換神経優位になり続けるような緊張状態が続く生活)・糖尿病などの全身疾患や口腔以外の慢性炎症などがあります。
それらを少しでも減らすような食生活や生活習慣を身につけていくことが歯周病予防の最も近道になります。
歯周病の原因は、プラーク(歯垢)の中に潜んでいる歯周病の細菌が、歯ぐきに対して悪さをすることです。
プラーク(歯垢)をきれいに取り除くためには、正しい歯磨きの方法を知ることが一番の近道です。
日頃の歯磨きで、ご自身でもプラークを取り除ける方法を知っていると、格段に歯周病から遠ざかることができます。でも、どうしたらきれいに歯が磨けるようになるの?と、心配になりますよね。安心してください。
当院では、歯科衛生士が丁寧に歯磨きの指導をさせていただきます。
お口の大きさ、歯並び、歯の形など誰一人として同じことはありません。
歯ブラシだけではなく、フロスや糸ようじ、歯間ブラシやタフトブラシでご自身のお口に合った歯磨きの方法を当院の歯科衛生士が指導させていただきます。
ご自宅での歯磨きがしっかりとできれば、メインテナンスはそんなに行かなくても良いのでは?と思われる方も多いと思います。
ですが、歯周病の細菌の恐ろしいところは”空気が嫌い”というところです。
歯の表面に付着したプラーク(歯垢)に潜んだ歯周病の細菌が、空気のない歯と歯ぐきの境目の歯周ポケットに侵入することで進行していきます。
当院の歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアで、プラーク(歯垢)を歯の表面や歯ぐきの表面から根こそぎきれいに落とします。
このメインテナンスをするか、しないかで数年後にお口の中の環境が大きく変わると言っても過言ではありません。
メインテナンスを継続している患者さんの方が、はるかに健康的な生活を送っていらっしゃいます。
歯周病の予防方法を知っていることで、いくつになっても美味しいお食事や、楽しいおしゃべりができる健康なお口で過ごすことができますよね。歯周病の治療や、歯周病の予防に関してはぜひ当院へご相談ください。